2010年05月31日
フォアで回内、回外を使うか?
『ねこ』 さんからコメントをいただきました。
1つ目はフォアハンドの説明になぜ回内、回外が出てこないのか、というもの。
2つ目はバックハンドのリーチについてです。
2つはちょっと多いので今日はフォアハンドについて。
以下がそのコメントのフォアハンド部分です。
ところで、このブログを読ませて頂いて気になったのですが、サーブについては回内・回外などについて説明していらっしゃいます。ところが、フォアの回内・回外のさせ方などについて、あまり説明がないのは何故なのでしょうか。
標準的な引き方として示しておられるモデルでも、少なくとも回外を伴わないとボールは打てませんので、どこで回外させるかは割と大事な気がするのですが。
またロディックのように肘をあけてセットアップする打ち方については外旋も(セットアップ時に内旋しますので)説明に値すると思うのですが、いかがでしょう。
私の考えです。
サーブは外旋→内旋、回外→回内という動きが動作の中心であり
フォアハンドでは肩を中心とした腕全体の振り子スウィングと上体の回転が動作の中心だからです。
そして、その振り子スウィングで面を安定させるためには
外旋→内旋、回外→回内というような
ラケット面の向きを変化させる動作をなるべくしないというのが私の理屈の肝だからです。
フォアハンドではふかさないで試合で安定して打っていける
ということが重要でほとんどのアマチュアがこれで悩んでいます。
プロはこの面の変化をさせないので安心して打っているのです。
確かにロディックのように肘を上げて、テイクバックで内旋させるプロはいると思います。
この場合、振り出しのところで若干、外旋して、プラマイゼロになっていると思います。
ただ、それを実現する感覚としては、『面を保っている』ということだけだと思います。
それに対し、外旋させてテイクバックするプロは特に男子にはほとんどいません。
外旋させると面が上を向いてしまうからです。
先日デルポトロのフォアの話をしました。
彼が外旋して面を上向きになるように引くからです。
これは他のプロには見られないことだから話題になったのです。
私がレッスンで矯正する方の9割くらいがこの人たちです。
顔の前を横切って、外旋してのテイクバック
ネットで困る人はいません、どの人もアウト。
これは絶対にやめたほうがいいと思います。
また、「標準的な引き方として示しておられるモデルでも
少なくとも回外を伴わないとボールは打てませんので・・・」
とのことですが
私の標準的なモデルでは一切、回外しませんのでなにかの誤解ではないでしょうか。
プロはしません。
スジガネ君というのを製作したのも
そのような余計な動作をしなくてもプロのスウィングができる
ということを示すためです。
さて、内旋ですが、これは唯一、使います。
ワイパースウィングでフィニッシュするためには内旋します。
しなければワイパーになりません。
ワイパーの場合は面が変わりませんので安定度に影響しないわけです。
最後に、これはナイショですが、フェデラーやナダルなどのハードヒッターは
インパクト付近からフィニッシュにかけて回内させる場合があります。
徐々に面をかぶしていくわけです。
これはハードヒットするときだけで
ボールとラケットの相対速度が100Km/hくらいになると
面がかぶさっていっても安定度に与える影響が少ないからでしょう。
これは上達し、自分のフォアハンドに自信が出てくれば
モアパワーを求めて自然にやることだと思います。
わざわざはやらないほうがいいと思います。
1つ目はフォアハンドの説明になぜ回内、回外が出てこないのか、というもの。
2つ目はバックハンドのリーチについてです。
2つはちょっと多いので今日はフォアハンドについて。
以下がそのコメントのフォアハンド部分です。

標準的な引き方として示しておられるモデルでも、少なくとも回外を伴わないとボールは打てませんので、どこで回外させるかは割と大事な気がするのですが。
またロディックのように肘をあけてセットアップする打ち方については外旋も(セットアップ時に内旋しますので)説明に値すると思うのですが、いかがでしょう。
私の考えです。

フォアハンドでは肩を中心とした腕全体の振り子スウィングと上体の回転が動作の中心だからです。
そして、その振り子スウィングで面を安定させるためには
外旋→内旋、回外→回内というような
ラケット面の向きを変化させる動作をなるべくしないというのが私の理屈の肝だからです。
フォアハンドではふかさないで試合で安定して打っていける
ということが重要でほとんどのアマチュアがこれで悩んでいます。
プロはこの面の変化をさせないので安心して打っているのです。
確かにロディックのように肘を上げて、テイクバックで内旋させるプロはいると思います。
この場合、振り出しのところで若干、外旋して、プラマイゼロになっていると思います。
ただ、それを実現する感覚としては、『面を保っている』ということだけだと思います。

それに対し、外旋させてテイクバックするプロは特に男子にはほとんどいません。
外旋させると面が上を向いてしまうからです。
先日デルポトロのフォアの話をしました。
彼が外旋して面を上向きになるように引くからです。
これは他のプロには見られないことだから話題になったのです。
私がレッスンで矯正する方の9割くらいがこの人たちです。
顔の前を横切って、外旋してのテイクバック
ネットで困る人はいません、どの人もアウト。

これは絶対にやめたほうがいいと思います。

また、「標準的な引き方として示しておられるモデルでも
少なくとも回外を伴わないとボールは打てませんので・・・」
とのことですが
私の標準的なモデルでは一切、回外しませんのでなにかの誤解ではないでしょうか。

プロはしません。
スジガネ君というのを製作したのも
そのような余計な動作をしなくてもプロのスウィングができる
ということを示すためです。

さて、内旋ですが、これは唯一、使います。
ワイパースウィングでフィニッシュするためには内旋します。
しなければワイパーになりません。
ワイパーの場合は面が変わりませんので安定度に影響しないわけです。
最後に、これはナイショですが、フェデラーやナダルなどのハードヒッターは
インパクト付近からフィニッシュにかけて回内させる場合があります。
徐々に面をかぶしていくわけです。
これはハードヒットするときだけで
ボールとラケットの相対速度が100Km/hくらいになると
面がかぶさっていっても安定度に与える影響が少ないからでしょう。

これは上達し、自分のフォアハンドに自信が出てくれば
モアパワーを求めて自然にやることだと思います。
わざわざはやらないほうがいいと思います。
