2010年05月18日
どこから入るか?
後輩への指導法ということで
『ろべーる』 さんから質問をいただきました。
そのコメント全文です。
こんにちは!いつも興味深く読ませてもらっています。
今回は松原コーチに質問があって投稿させていただきました。
私は学生で、普段は大学にあるテニスサークルでテニスをしています。サークルとはいえ、真面目にテニスに取り組んでいる人も多く、意識はサークルとしては高い方だと思います。私はそのサークルで、5月末から初心者の新入生に対して指導をする役目に就くことになりました。
ところが私はテニスについては多少知っているものの、指導するとなるとてんでよい方法が思い浮かばず、困ってしまいました。そこで、松原コーチのおすすめの練習法や、指導するときに押さえておくべきポイントなどありましたら教えていただけないでしょうか?
今年の新入生はモチベーションも高く、ぜひとも有意義な指導をしてやりたいと考えています。
よろしくお願いします。
投稿者 ろべーる 2010/05/18 01:52
私の答えです。
初心者を教えるとのことでそれを前提に考えます。
いきなり結論を言うと、『コーディネーション』 です。
『コーディネーション』とは
ボールと自分との位置関係をコーディネートする。
ラケットの長さを知って、その距離や長さを振り回す感覚を知る。
ラケット面の向きとボールの飛び出しの関係をつかむ。
等々・・・
要は、自分とラケットとボールを違和感なくつなぎ合わせるというようなことです。
完璧なフォームでフォアを振ることができる人がいるとします。
その打点に完璧にボールが来れば完璧なショットです。
もし思ったより早くボールが来たら?
そのままの美しいフォームで振り遅れ、右方向にアウト。
(単なる不器用者として知られるようになる)
または、ラケットヘッドだけを何とか前に出し、情けないけど、何とか返球。
(小手先で打つ、なさけないフォームの持ち主として知られるようになる)
実は、フォーム作りから入るとこんなプレーヤーが出来上がる可能性が高いのです。
ほんとは、「その打点に完璧にボールが来る」、というプレーヤーになるべきなんです。
それはボールと自分とのコーディネーションなのです。
そして、ボールとラケットをちゃんと把握できるようになったら
いくらでも打ち方を磨けるようになります。
ヨーロッパのジュニア育成のカリキュラムはこうなっているようです。
リチャード・ショーンボーン氏がその中心人物で
私も彼の講義を聴いたことがあり、とことん感心しました。
エナンのバックハンドなんか見たら
なるほどと思いますよね。
さあ、じゃあ具体的にどうする?
まず、ラケットでのリフティング。
次はまりつき。
自分ひとりで、ワンバウンドのボールを真上にあげてラリー。
それを二人だ代わりばんこに。
互いに少し離れる。
間にネットを入れる。 (これでラリーが成立しました)
ここまで、15分でいけます。
ここから少しアドバイスしてテニスらしくしていきます。
少しうまくなってからも練習の最初はコーディネーションです。
ダブルヒットのボレーボレー。 (山なりで、2回打って相手に返球)
ネットから1.5mはなれて、ハーフボレーラリー。
スライス同士のミニラリー ・・・
それから普通のメニューに入って行きます。
『コーディネーション』 に関してはいろいろ検索すれば出てくると思いますよ。
『ろべーる』 さんから質問をいただきました。
そのコメント全文です。
こんにちは!いつも興味深く読ませてもらっています。
今回は松原コーチに質問があって投稿させていただきました。
私は学生で、普段は大学にあるテニスサークルでテニスをしています。サークルとはいえ、真面目にテニスに取り組んでいる人も多く、意識はサークルとしては高い方だと思います。私はそのサークルで、5月末から初心者の新入生に対して指導をする役目に就くことになりました。
ところが私はテニスについては多少知っているものの、指導するとなるとてんでよい方法が思い浮かばず、困ってしまいました。そこで、松原コーチのおすすめの練習法や、指導するときに押さえておくべきポイントなどありましたら教えていただけないでしょうか?
今年の新入生はモチベーションも高く、ぜひとも有意義な指導をしてやりたいと考えています。
よろしくお願いします。
投稿者 ろべーる 2010/05/18 01:52
私の答えです。
初心者を教えるとのことでそれを前提に考えます。
いきなり結論を言うと、『コーディネーション』 です。
『コーディネーション』とは
ボールと自分との位置関係をコーディネートする。
ラケットの長さを知って、その距離や長さを振り回す感覚を知る。
ラケット面の向きとボールの飛び出しの関係をつかむ。
等々・・・
要は、自分とラケットとボールを違和感なくつなぎ合わせるというようなことです。
完璧なフォームでフォアを振ることができる人がいるとします。
その打点に完璧にボールが来れば完璧なショットです。
もし思ったより早くボールが来たら?
そのままの美しいフォームで振り遅れ、右方向にアウト。
(単なる不器用者として知られるようになる)
または、ラケットヘッドだけを何とか前に出し、情けないけど、何とか返球。
(小手先で打つ、なさけないフォームの持ち主として知られるようになる)
実は、フォーム作りから入るとこんなプレーヤーが出来上がる可能性が高いのです。
ほんとは、「その打点に完璧にボールが来る」、というプレーヤーになるべきなんです。
それはボールと自分とのコーディネーションなのです。
そして、ボールとラケットをちゃんと把握できるようになったら
いくらでも打ち方を磨けるようになります。
ヨーロッパのジュニア育成のカリキュラムはこうなっているようです。
リチャード・ショーンボーン氏がその中心人物で
私も彼の講義を聴いたことがあり、とことん感心しました。
エナンのバックハンドなんか見たら
なるほどと思いますよね。
さあ、じゃあ具体的にどうする?
まず、ラケットでのリフティング。
次はまりつき。
自分ひとりで、ワンバウンドのボールを真上にあげてラリー。
それを二人だ代わりばんこに。
互いに少し離れる。
間にネットを入れる。 (これでラリーが成立しました)
ここまで、15分でいけます。
ここから少しアドバイスしてテニスらしくしていきます。
少しうまくなってからも練習の最初はコーディネーションです。
ダブルヒットのボレーボレー。 (山なりで、2回打って相手に返球)
ネットから1.5mはなれて、ハーフボレーラリー。
スライス同士のミニラリー ・・・
それから普通のメニューに入って行きます。
『コーディネーション』 に関してはいろいろ検索すれば出てくると思いますよ。