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松原コーチのテニスクラブ日記 テニス技術の解説者でもある松原コーチがテニスクラブでの指導等を通じて、感じたことやテニスの技術解説、テニス人生の楽しさを伝えていく。

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コナーズがいたら

『yaasumaro』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。


マイク 松原コーチ 愚問をお許しください。今のテニス界にジミー・コナーズが現れてもいっさい通用しないと思われますか?われわれ週末プレーヤーたちの集うコートにおいてもあのプレースタイルは主流派のトップスピンにはどうしても歯が立ちませんか?正直なところ50歳を過ぎた私にとってしっかりしたトップスピンを打ち続けるのは負荷が大きいとも思われますし、今は耳にすることがなくなった「ドライブ」ボールをきちんと打てるようになれば充分戦えるのではないかとも思ったり。(コナーズはフラットでしたっけ)結局ラケットの進化とともに「過去の遺物」に成り果ててしまった・・・今はやりませんが「ラケットヘッドを立てて押すように打つとクロスにいいボールがいく」なんて教わったりしてましたが。もう30年近く前の話でした。

投稿者 yaasumaro 2013/04/11 21:29





スマイル 私の答えです。

とっても面白い質問ですね。


ところで、ちょっとだけ誤解があるのかと思い、説明しておきます。

現代のテニスはトップスピンの打ち方がベースであり
その回転を減らした物がフラットです。

トップスピン系の打ち方
トップスピン系のフラットです。

ずうっと
ヘビートップスピンを打ち続けないと違反だというわけではありません。 悪だくみ


私自身、昔に比べればはるかに、平均のスピン量は減っています。
ただし、かけるときには鬼のようにかけます。




ラケット赤 さてジミー・コナーズですが


コナーズのバックハンド


リターンが上手くて、すごくて
ボレーもすごかった。

スライス系の回転の少ない打ち方
だからフラット。

高く構え、叩き下ろす。

だからリターンとハイボレーが似ている。


コナーズのフォアボレー


ハンマーショットと呼ばれていましたね。


まあ、そんなわけで
リターンゲームはものすごく強いでしょうね。 ナイス!

3回に1回は相手サーブをブレークする。


問題はサービスゲームです。

トッププロとしてはサーブが少し弱かった。
だから時々落とす。

特に最後のころはそうでした。

それとフォアハンドのエラーが出る。

若いころは、面をもう少し伏せて引く
ややトップスピン系の打ち方だったのが
だんだんバックハンド的になっていき
不安定になったように記憶しています。  あれー?


こんなふうに面が上を向いて引くのが、バックハンド的な形。


バックのテイクバック



若いころはエースばっかりでしたが ・・・


現代のプロの世界で
サーブゲームを1ダウン以下で抑えるのがちょっと大変かも?


でも、彼とマッケンローは、それなりに通用するでしょうね。 ナイス!




さてアマチュアだったら?

めちゃくちゃ強いでしょうね。


私の近所にも
下川井テニスクラブに
速いテンポのフラットの方がいます。

先日、ダブルスをしたとき
リターンを気持ちよく打たれ、恐れ入ったことがありました。

しかたがないので
私もスピンを減らしてリスキーに勝負しました。

スピンをかけているひまがないのです。

私のようなスピンサーバー、トップスピナー
つまり、跳ねるボールを打つ人に対して、天敵のような人ですね。



現実話ですが

昔から、昔風理論で自信のある方はそのままやればいいと思います。
ただ、フォアハンドにホントに自信のある方は少ないようです。

もし少しでも、怖かったら
私のよく言っている、トップススピン系のショットを取り入れて
テイクバックを伏せて、姿勢を良くして
トップスピン系のフラットを打てばいいのではないでしょうか。

回転量を増やさなくてもいいと思います。  ナイス!



年寄りのひとり言 | 投稿者 松原コーチ 20:17 | コメント(1) | トラックバック(0)