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松原コーチのテニスクラブ日記 テニス技術の解説者でもある松原コーチがテニスクラブでの指導等を通じて、感じたことやテニスの技術解説、テニス人生の楽しさを伝えていく。

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インパクトの面だけがすべてか?

『オーシャンサイド』 さんからご意見をいただきました。

それなりにあっている部分
そして誤解している部分もあり、今日はこれに触れます。

以下がそのコメントの全文です。


マイク またまた投稿させていただきます。

以前、松原コーチが言っていたように、「面を感じながら打つ」ということを理解はしていたのですが、実際のプレーではアウトが怖かったり、ボールの勢いを殺そうとして、手首をこねているいることにようやく気がつき、しっかりボールをヒットするようになりました。
しっかりヒットすれば、以外とアウトしないもので、何となくキッカケを掴んだ気がします。

さて、手首の件ですが、やはりテイクバック時とインパクト時はしっかり固定するのは正解だと痛感しているところです。

ただ、ムチのようにしなるとか、フォロースルーは肩でなく腰の位置…というのは、スイングの角度と勢い等の条件で必然的に決まってしまう結果論ではないでしょうか。例えば、超アッパースイングで腰に巻きつけるのは至難の技だと思います。

大切なのはインパクトでの面を安定させるために、がっちりではなく「適度な力加減で手首を安定させること」だと思いますが、どうでしょうか。

投稿者 オーシャンサイド 2013/03/29 19:39






スマイル 私の答えです。

大切なのはインパクトでの面を安定させるために
「適度な力加減で手首を安定させること」   でいいと思います。


そして、ベースラインどうしの打ち合いのみ
打点の高さも一定、ということを前提とするなら、そのとおりです。

ただし
適度な力加減でいいのですが
適度以上はかまわないが、適度未満はだめだということです。



もう1つ重要なことですが
先ほどの前提に寄らない場合
スウィングについて、立体的に、3次元で考えなくてはならないのです。


例えば

「超アッパースイングで腰に巻きつけるのは至難の技」 とありますが
プロは普通にやっています。

それがワイパースウィングです。


単に平面的にスウィングを考えると


振り子スウィング平面


のようになり
フィニッシュを左腰に持っていくのは無理のような感じになります。

しかしワイパーだと


高い打点のワイパー


のように、最初から左に向かって
アウトサイドインで振るわけで
当然のように

猛烈スウィングと、左腰フィニッシュが両立します。


逆に、低い打点ならこうなるわけで


低い打点のサイドスピン


この場合のフィニッシュは右肩の上です。


ボールの飛び出す方向は

ラケット面の向いた方向に一番影響されるのですが
かなりスウィング方向に引っ張られます。

そして、打たなければならないボールの飛距離も
打つ場所や狙い場所により、10mから30mくらいの幅があるのです。

ですから、完璧なフォームと安定したラケット面だけでは
正解とはいえないのです。


いろいろに変化できるスウィングと安定した面の組み合わせが必要なのです。 ナイス!



フォアハンド | 投稿者 松原コーチ 15:11 | コメント(1) | トラックバック(0)