2010年04月06日
スピンサーブについて
3月27日に、『stone』 さんから質問をもらっていました。
ちゃんと説明するための用意に時間がかかってしまいました。
今日写真を撮って、イメージしてもらいやすいように考えてみました。
とりあえず、質問に一通り答えてみます。
次が、『stone』 さんからのコメント全文です。
松原コーチ いつもありがとうございます。
サーブも課題満載なのですが、振りきって入るセカンドサーブを習得するため、数ヶ月前からスピンサーブを練習中です。まだ上手く打てませんが、便乗質問致したく宜しくお願いします。
1.ジュースサイドとアドサイドからで、随分、サーブの感覚が異なります。ジュースサイドの方がネットしやすかったり、狙った方向より左に行ったりして、打ちにくいと感じます。以前、スライスサーブとの比較でご解説頂いていますが、いま一度、お願いします。
2.スピンサーブにも色々あって、早くて急に落ちるようなサーブや山なりにドロンと落ちて高く跳ね上がるサーブもあります。打ち分けはどのようなイメージで行うと良いのでしょうか。
3.スライスと逆側にバウンドするキック(ツイスト)サーブはスピンサーブの延長上の技術と考えて良いのでしょうか。もしそうならコツを教えて下さい。
4.私は体を反らしてラケットがベースラインと平行に横になったところでインパクトして、そこから振り上げるイメージでサーブしているのですが、それで良いのでしょうか。まだ鋭くないのですがいちようスピン回転しているようです。
以上、宜しくお願い致します。
投稿者 stone 2010/03/27 18:09
私の答えです。
2番と3番についてまずお話します。
これがスピンサーブの定義になると思いますので確認しておきます。
スピンサーブというのは一般的に、トップスピンがかかって落下していくサーブのことです。
左下から右上に、斜め45度方向にスピンをかけます。
この方向に回転量の多いサーブを打つとボールの回転がコート面をけり、右に跳ね上がります。
このことをキックするといいます。
スピードに対して回転が少なかったり
横方向の回転成分のほうが多かったりするとキックせず、左に曲がっていきます。
これくらいの向きでボールを捕らえると自然に斜め上向きの回転がかかります。
腕の屈伸で打っても、肩を中心に振り上げても、内旋と回内を使って打っても
この形で捕らえればスピンサーブになると思います。
ただ、パワーとスピン量、そして安定性、すべてを満たすためには
内旋と回内を使って打つのが効果的なので
プロはほとんどの人がそうしています。
その打ち方で、
かぶせ気味の面と後ろの打点をセットにして使えばスピンが多くなり
やや開いた面と前気味の打点のセットを使えばフラットに近くなりスピードが上がります。
ここで前後といっているのは、打球方向に対しての前後です。
この後ろというのを左と感ちがいする人が多いので念のため。
さて話を変えます。
この写真が打点だとすると
この画面の正面より少し左の方角にボールは飛び出していくと思います。
それは回転方向(スウィング方向)にボールが押し出されるからです。
ですから、4番の答えですが
感覚的に、アドコートでは
「ラケットがベースラインと平行に横になったところでインパクト」
というのはほぼ正しいと思います。
ですから、同じサーブをジュースコートで打つには
「ラケットがベースラインより30度くらい前向きになったところでインパクト」
というのがほぼ正解ではないでしょうか。
ということは、構えも同じように30度くらい左向きになるはずで
その話は、4月2日のブログのテーマです。
そちらを見てください。
もしもジュースコートでも
「ラケットがベースラインと平行に横になったところでインパクト」 したとすると
1番の両サイドでずいぶん感覚が違うということも納得がいきます。
もしもこの向き(の感覚)で打つのなら
よりサイドスピンをかけるか、スウィング方向を左に変えるかしなくてはいけないわけで
バックに入れることは難しくなり
すっぽ抜けが多くなり、
「狙った方向より左に行ったりして、打ちにくい」 と感じても不思議ではありません。
2番の、「スピンサーブにも色々あって」 という所の補足ですが
プロよりもアマチュアのほうがいろいろあると思います。
それは内旋、回内をプロはみんな使うし
アマチュアはうまく使えない人もいるということだと思います。
この、内旋、回内を使ったスピンサーブは次回に
今日撮った写真を使って解説します。
ちゃんと説明するための用意に時間がかかってしまいました。
今日写真を撮って、イメージしてもらいやすいように考えてみました。
とりあえず、質問に一通り答えてみます。
次が、『stone』 さんからのコメント全文です。
松原コーチ いつもありがとうございます。
サーブも課題満載なのですが、振りきって入るセカンドサーブを習得するため、数ヶ月前からスピンサーブを練習中です。まだ上手く打てませんが、便乗質問致したく宜しくお願いします。
1.ジュースサイドとアドサイドからで、随分、サーブの感覚が異なります。ジュースサイドの方がネットしやすかったり、狙った方向より左に行ったりして、打ちにくいと感じます。以前、スライスサーブとの比較でご解説頂いていますが、いま一度、お願いします。
2.スピンサーブにも色々あって、早くて急に落ちるようなサーブや山なりにドロンと落ちて高く跳ね上がるサーブもあります。打ち分けはどのようなイメージで行うと良いのでしょうか。
3.スライスと逆側にバウンドするキック(ツイスト)サーブはスピンサーブの延長上の技術と考えて良いのでしょうか。もしそうならコツを教えて下さい。
4.私は体を反らしてラケットがベースラインと平行に横になったところでインパクトして、そこから振り上げるイメージでサーブしているのですが、それで良いのでしょうか。まだ鋭くないのですがいちようスピン回転しているようです。
以上、宜しくお願い致します。
投稿者 stone 2010/03/27 18:09
私の答えです。
2番と3番についてまずお話します。
これがスピンサーブの定義になると思いますので確認しておきます。
スピンサーブというのは一般的に、トップスピンがかかって落下していくサーブのことです。
左下から右上に、斜め45度方向にスピンをかけます。
この方向に回転量の多いサーブを打つとボールの回転がコート面をけり、右に跳ね上がります。
このことをキックするといいます。
スピードに対して回転が少なかったり
横方向の回転成分のほうが多かったりするとキックせず、左に曲がっていきます。
これくらいの向きでボールを捕らえると自然に斜め上向きの回転がかかります。
腕の屈伸で打っても、肩を中心に振り上げても、内旋と回内を使って打っても
この形で捕らえればスピンサーブになると思います。
ただ、パワーとスピン量、そして安定性、すべてを満たすためには
内旋と回内を使って打つのが効果的なので
プロはほとんどの人がそうしています。
その打ち方で、
かぶせ気味の面と後ろの打点をセットにして使えばスピンが多くなり
やや開いた面と前気味の打点のセットを使えばフラットに近くなりスピードが上がります。
ここで前後といっているのは、打球方向に対しての前後です。
この後ろというのを左と感ちがいする人が多いので念のため。
さて話を変えます。
この写真が打点だとすると
この画面の正面より少し左の方角にボールは飛び出していくと思います。
それは回転方向(スウィング方向)にボールが押し出されるからです。
ですから、4番の答えですが
感覚的に、アドコートでは
「ラケットがベースラインと平行に横になったところでインパクト」
というのはほぼ正しいと思います。
ですから、同じサーブをジュースコートで打つには
「ラケットがベースラインより30度くらい前向きになったところでインパクト」
というのがほぼ正解ではないでしょうか。
ということは、構えも同じように30度くらい左向きになるはずで
その話は、4月2日のブログのテーマです。
そちらを見てください。
もしもジュースコートでも
「ラケットがベースラインと平行に横になったところでインパクト」 したとすると
1番の両サイドでずいぶん感覚が違うということも納得がいきます。
もしもこの向き(の感覚)で打つのなら
よりサイドスピンをかけるか、スウィング方向を左に変えるかしなくてはいけないわけで
バックに入れることは難しくなり
すっぽ抜けが多くなり、
「狙った方向より左に行ったりして、打ちにくい」 と感じても不思議ではありません。
2番の、「スピンサーブにも色々あって」 という所の補足ですが
プロよりもアマチュアのほうがいろいろあると思います。
それは内旋、回内をプロはみんな使うし
アマチュアはうまく使えない人もいるということだと思います。
この、内旋、回内を使ったスピンサーブは次回に
今日撮った写真を使って解説します。
早速、ジュースコートからは「ラケットがベースラインより30度くらい前向きになったところでインパクト」の感覚で試してみます。今後とも宜しくお願いします。
コメントありがとうございます
30度はイイカゲンな数字ですので
両サイドで同じ向きになるように合わせてみて下さい
それと
トスを上げる腕の方向も同じにするといいですよ