2010年10月31日
サーブはスウィング方向へ飛ぶ?
『うそほんと』 さんから質問をいただきました。
ちょっとマニアックな内容ですが
面白そうなので今日はこれ。
以下がそのコメント全文です。
いつもお世話になっています。
以前に100kph以上のスイングスピードのストロークが面の向き以上にスイング方向に飛ぶという内容の記述があったと思うのですが、回転系の(飛んで来る玉のスピードが無い)サーブにも同じ事が言えるのでしょうか?サーブだと何kph位からでしょうか?
よろしくお願い致します。
投稿者 うそほんと 2010/10/26 17:17
私の答えです。
どフラットの時速200kmサーブを打つとします。
理想的な反発が得られるとすると
ラケットのスピードは時速100kmです。
なにも反発しないとすると
ラケットのスピードは時速200kmです。
だから、本当のラケットのスピードはこの間のどっかです。
推測ですが、時速100kmよりは200kmに近いと思います。
相対速度が時速100kmをかなり超えますので
飛び出す方向性はかなりスウィング方向に支配されると思います。
スピンサーブでも理想的に振れるなら
スウィングスピードはフラットとほぼ同じだと思います。
つまりスウィング方向への依存度が高いと推測されます。
だからいっぱい回転をかけようとして、こすり上げ方を増やすほど
サービスラインの向こうに正確に打つ人が結構多いのかもしれませんね。
おかげさまでスピンサーブでも
そんなに上に向かって打つのではないという事の説明が出来ました。
しかし実際のコントロールでは面の向きもかなり正確でなければなりません。
そのためにこそ、手首を固めて面の向きを固定するのです。
サーブのコントロールはかなりものすごいものがあります。
相手コートのバックのコーナーに、50cm四方の的を設定したとします。
たぶん、フェデラーならスピンサーブをほぼ正確に落とせると思います。
スウィング方向も面の向きも
共に完璧でなければなしえない技だと思います。
これがフェデラーのスピンサーブの動画と連続写真です。
いつもこのラケット面とこのスウィング
フィニッシュの面はいつもこうです。
インパクト辺のスウィング方向もそれほど上向きではないでしょう。
私の感じですが (イイカゲンな推測です)
スピンサーブにするほどのサーブならほぼすべて
時速70kmくらいのサーブでも
スウィング方向への依存度はかなり高いのではないでしょうか。
本当はちゃんと実験してデータを取ればいいんです。
体育大学の卒業テーマにどうでしょうね。
『スピンサーブの打球方向に及ぼすスウィング方向の影響』
- そのスウィングスピードによる変化 -
ハイスピードカメラで撮影すれば簡単にデータが取れます。
修士論文でも学会発表でもいけるかもしれない。
誰か、時間のある人、やってください。
問題は一流のモデルを手配できるかですね。
たぶんフェデラーはやってくれない。
男子インカレ選手くらいのスピンサーバーなら出来そうですね。
さて、この話題、話としてはとても面白いのですが
スウィング方向を重要視するあまり
面の向きをしっかり作る部分が抜けると大変。
現実にはサーブでもストロークでも、どちらもとても重要なのです。
ちょっとマニアックな内容ですが
面白そうなので今日はこれ。
以下がそのコメント全文です。
いつもお世話になっています。
以前に100kph以上のスイングスピードのストロークが面の向き以上にスイング方向に飛ぶという内容の記述があったと思うのですが、回転系の(飛んで来る玉のスピードが無い)サーブにも同じ事が言えるのでしょうか?サーブだと何kph位からでしょうか?
よろしくお願い致します。
投稿者 うそほんと 2010/10/26 17:17
私の答えです。
どフラットの時速200kmサーブを打つとします。
理想的な反発が得られるとすると
ラケットのスピードは時速100kmです。
なにも反発しないとすると
ラケットのスピードは時速200kmです。
だから、本当のラケットのスピードはこの間のどっかです。
推測ですが、時速100kmよりは200kmに近いと思います。
相対速度が時速100kmをかなり超えますので
飛び出す方向性はかなりスウィング方向に支配されると思います。
スピンサーブでも理想的に振れるなら
スウィングスピードはフラットとほぼ同じだと思います。
つまりスウィング方向への依存度が高いと推測されます。
だからいっぱい回転をかけようとして、こすり上げ方を増やすほど
サービスラインの向こうに正確に打つ人が結構多いのかもしれませんね。
おかげさまでスピンサーブでも
そんなに上に向かって打つのではないという事の説明が出来ました。
しかし実際のコントロールでは面の向きもかなり正確でなければなりません。
そのためにこそ、手首を固めて面の向きを固定するのです。
サーブのコントロールはかなりものすごいものがあります。
相手コートのバックのコーナーに、50cm四方の的を設定したとします。
たぶん、フェデラーならスピンサーブをほぼ正確に落とせると思います。
スウィング方向も面の向きも
共に完璧でなければなしえない技だと思います。
これがフェデラーのスピンサーブの動画と連続写真です。
いつもこのラケット面とこのスウィング
フィニッシュの面はいつもこうです。
インパクト辺のスウィング方向もそれほど上向きではないでしょう。
私の感じですが (イイカゲンな推測です)
スピンサーブにするほどのサーブならほぼすべて
時速70kmくらいのサーブでも
スウィング方向への依存度はかなり高いのではないでしょうか。
本当はちゃんと実験してデータを取ればいいんです。
体育大学の卒業テーマにどうでしょうね。
『スピンサーブの打球方向に及ぼすスウィング方向の影響』
- そのスウィングスピードによる変化 -
ハイスピードカメラで撮影すれば簡単にデータが取れます。
修士論文でも学会発表でもいけるかもしれない。
誰か、時間のある人、やってください。
問題は一流のモデルを手配できるかですね。
たぶんフェデラーはやってくれない。
男子インカレ選手くらいのスピンサーバーなら出来そうですね。
さて、この話題、話としてはとても面白いのですが
スウィング方向を重要視するあまり
面の向きをしっかり作る部分が抜けると大変。
現実にはサーブでもストロークでも、どちらもとても重要なのです。