2010年10月20日
スウィング方向と打球方向
『ヒロリン』 さんから飛び出すボールの向きを感じ取れるのかという質問をいただきました。
『ぼの』 さんからも同様な質問をいただいています。
以下がその部分です。
・・・前略・・・
あと、どうしても理解できないというか、頭の中で納得が出来ないのが、なぜ、ラケット面がボールの飛んでいく方向を向いていないのに、スライスサーブはちゃんと入るのでしょうか?
投稿者 ヒロリン 2010/10/17 17:43
・・・前略・・・
スウィングの写真、とてもわかりやすくて参考になります。
回内を使わないで良いというのも目から鱗が落ちました。
下の三枚の写真ですが、面の向きは「左→正面→左」に見えます。
ヒロリンさんのご質問のように、まっすぐ飛ぶのかが疑問になりました。
まっすぐ振ったら回内を使っちゃいそうです。
右から大きくカーブするような軌道なのでしょうか?
投稿者 ぼの 2010/10/18 08:44
2つの質問は、10月16日のブログ、『ベテランのサーブは』 へのものです。
ということで私の答えです。
回転を掛けるショットはすべて
スウィング方向と打球の飛び出す方向が違います。
スウィング方向に対して、斜めの面がボールに当たると回転がかかるのです。
トップスピンのストロークだと面が垂直な気がしています。
しかし、これも地面に対して垂直面なのであって
スウィング方向に対しては斜め下向きなのです。
このとき、手首をやわらかくして面の向きが変化すると
ボールの飛び出す方向が不安定になります。
だからほとんどのショットで手首を固め
インパクトの面を安定させて使うのです。
さて、ここでフェデラーのサーブ、動画と連続写真を鑑賞しましょう。
7コマ目から9コマ目までのスウィング方向に注目してください。
この画面で、明らかにラケット面が右から左に動いています。
それに対して、ボールはこちらにまっすぐ飛んできます。
スピンサーブですので回内を使い面の向きがだんだん起きていくところはスライスと違いますが
フェデラーはこの向きにこの面で捕らえればこの方向に飛ぶとはっきり認識しています。
ですから、相手バックのコーナーにハンカチ程度の的をおけば
ほぼ正確にその上に打てると思います。
このラケット面の向きとスウィング方向、ボールの飛びだす方向、さらにはスピン量、落下場所まで
すべてを頭の回路につかんでしまうことが練習なのです。
あそこに打とうとすれば自然にそのスウィングをするという感覚です。
そこを狙って打っているだけなのです。
昨日の両手バックのサイドスピンも同じことです。
フォアハンドの逆クロスが得意な人はみんなやっています。
外に切れていくショットをサイドラインぎりぎりに案外簡単に打っています。
スライスサーブは横方向のスピンで感覚的には2次元です。
左にどれだけ曲がるのかという問題だけ
回内も使わないのでスピンサーブの3次元的な感覚よりずいぶん楽です。
しかも割合垂直に立つので、自分の姿勢を把握するのも楽です。
ですから少し練習すれば、スウィング方向と横に曲がる関係はすぐに把握できるようになると思います。
少しというのがどれくらいかというと
1週間か2週間くらいでしょうか
まあ、癖にするところまで考えれば1ヶ月といったところでしょうか。
それに対し、3次元のスピンサーブは
自分の姿勢やフォームを作るのも難しいので
把握するのに最低でも半年や1年はかかると思います。
すごいトップスピナーはアンダースピンが怖かったり
スライス上手な人はトップスピンの感覚がわからなかったりします。
実は単なる慣れです。
慣れてしまう、方向性を把握するほどの量を打ち込んでいないだけです。
思い切って、面白がって、トライしてみてください。
ぼのさんのスライスサーブの私の面の向きに関する部分ですが
基本的に面の向きは一定です。
2コマ目もフラットではありません。
最初に内旋を使って起こしてくるのでやや面がフラット気味になり
次に上体の回転もあってスライスの面がきつくなっていくのです。
そうです、スウィングも打球の飛び方も
まっすぐ振ったつもりで
右から大きくカーブするような軌道なのです。
2回目のコメントを読むと、ぼのさんも気がつかれたようですね。
『ぼの』 さんからも同様な質問をいただいています。
以下がその部分です。
・・・前略・・・
あと、どうしても理解できないというか、頭の中で納得が出来ないのが、なぜ、ラケット面がボールの飛んでいく方向を向いていないのに、スライスサーブはちゃんと入るのでしょうか?
投稿者 ヒロリン 2010/10/17 17:43
・・・前略・・・
スウィングの写真、とてもわかりやすくて参考になります。
回内を使わないで良いというのも目から鱗が落ちました。
下の三枚の写真ですが、面の向きは「左→正面→左」に見えます。
ヒロリンさんのご質問のように、まっすぐ飛ぶのかが疑問になりました。
まっすぐ振ったら回内を使っちゃいそうです。
右から大きくカーブするような軌道なのでしょうか?
投稿者 ぼの 2010/10/18 08:44
2つの質問は、10月16日のブログ、『ベテランのサーブは』 へのものです。
ということで私の答えです。
回転を掛けるショットはすべて
スウィング方向と打球の飛び出す方向が違います。
スウィング方向に対して、斜めの面がボールに当たると回転がかかるのです。
トップスピンのストロークだと面が垂直な気がしています。
しかし、これも地面に対して垂直面なのであって
スウィング方向に対しては斜め下向きなのです。
このとき、手首をやわらかくして面の向きが変化すると
ボールの飛び出す方向が不安定になります。
だからほとんどのショットで手首を固め
インパクトの面を安定させて使うのです。
さて、ここでフェデラーのサーブ、動画と連続写真を鑑賞しましょう。
7コマ目から9コマ目までのスウィング方向に注目してください。
この画面で、明らかにラケット面が右から左に動いています。
それに対して、ボールはこちらにまっすぐ飛んできます。
スピンサーブですので回内を使い面の向きがだんだん起きていくところはスライスと違いますが
フェデラーはこの向きにこの面で捕らえればこの方向に飛ぶとはっきり認識しています。
ですから、相手バックのコーナーにハンカチ程度の的をおけば
ほぼ正確にその上に打てると思います。
このラケット面の向きとスウィング方向、ボールの飛びだす方向、さらにはスピン量、落下場所まで
すべてを頭の回路につかんでしまうことが練習なのです。
あそこに打とうとすれば自然にそのスウィングをするという感覚です。
そこを狙って打っているだけなのです。
昨日の両手バックのサイドスピンも同じことです。
フォアハンドの逆クロスが得意な人はみんなやっています。
外に切れていくショットをサイドラインぎりぎりに案外簡単に打っています。
スライスサーブは横方向のスピンで感覚的には2次元です。
左にどれだけ曲がるのかという問題だけ
回内も使わないのでスピンサーブの3次元的な感覚よりずいぶん楽です。
しかも割合垂直に立つので、自分の姿勢を把握するのも楽です。
ですから少し練習すれば、スウィング方向と横に曲がる関係はすぐに把握できるようになると思います。
少しというのがどれくらいかというと
1週間か2週間くらいでしょうか
まあ、癖にするところまで考えれば1ヶ月といったところでしょうか。
それに対し、3次元のスピンサーブは
自分の姿勢やフォームを作るのも難しいので
把握するのに最低でも半年や1年はかかると思います。
すごいトップスピナーはアンダースピンが怖かったり
スライス上手な人はトップスピンの感覚がわからなかったりします。
実は単なる慣れです。
慣れてしまう、方向性を把握するほどの量を打ち込んでいないだけです。
思い切って、面白がって、トライしてみてください。
ぼのさんのスライスサーブの私の面の向きに関する部分ですが
基本的に面の向きは一定です。
2コマ目もフラットではありません。
最初に内旋を使って起こしてくるのでやや面がフラット気味になり
次に上体の回転もあってスライスの面がきつくなっていくのです。
そうです、スウィングも打球の飛び方も
まっすぐ振ったつもりで
右から大きくカーブするような軌道なのです。
2回目のコメントを読むと、ぼのさんも気がつかれたようですね。