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松原コーチのテニスクラブ日記 テニス技術の解説者でもある松原コーチがテニスクラブでの指導等を通じて、感じたことやテニスの技術解説、テニス人生の楽しさを伝えていく。

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ボレーは身体が前へ

『m』 さんから再度コメントをいただきました。
質問ではなかったようですが、ちょっと気になったので
再度取り上げさせていただきます。

以下がそのコメントの全文です。


マイク ご回答ありがとうございます。プロのテイクバックは脇を大きく開けているにもかかわらず脇が甘い格好には見えません。
これはテイクバックの方向なのではと考えています。
外側上側にいくら大きくテイクバックを取っても良いが、右足より後ろにテイクバックを取ると危険・・・
そうならないためにはレディポジションから右足を開くのと一緒にテイクバック、右半身全体でテイクバックすれば良いのかなと・・・

投稿者 m 2010/07/27 00:10




私の気になった部分です。

スマイル まず、プロがやると脇が開いても甘い格好に見えない、というところですが

これは、プロの形がびくともしないように見えるからなのではないでしょうか。


スウィング中、腕の形を保つことが重要で

そのためにプロは結構力を入れています。 筋肉 

アマチュアはここのしっかり感が足りないのではないでしょうか。 あれー?


次に、「外側上側にいくら大きくテイクバックを取っても良い」 は私も賛成です。

しかし、「右足より後ろにテイクバックを取ると危険・・・」

というほどではないと思います。

もちろんこの辺りがプロの形ではもっとも多いところですが

プロはゆるいボールをたたくときはもっと大きく引いたりもします。 びっくり

ちょうどいい写真がないので

アプローチショットで代用します。

これはラフターのスライスリターンの動画と連続写真です

ちゃんと言うとフォアハンド・スライス・リターンでアプローチしたものです。


結構引いています。

どれくらい引くかというのはどれくらいボールにパワーを乗せるのかということだと思います。  ピース

ベースラインからベースラインまで、24m飛ばすわけですから大きく振るわけです。

その間、腕が、面がしっかりしていればいいのです。  筋肉



一番気になったのは、「レディポジションから右足を開くのと一緒にテイクバック」

というところ。

実はこれは、形としては、100%正しいのだと思います。 にっこり

ただ、言葉だけで聞くと、ボレー練習用に感じちゃうんです。

その場で、構えて打っているようなんです。

mさんの意図とは違うかもしれません。

あげあし取りみたいですいません。


ただ、大多数のほかの皆さんにそう思ってほしくないので

あえて取り上げます。



実戦のボレーはこう。

何度もお世話になっている

ヨハンソンのファーストボレー、動画と連続写真


右足や右腕がテイクバックというよりも

左半身がどんどん前に行っています。


もちろんファーストボレーだから前に行きたいのですが

それはほかのつなぎでも、決めのボレーでも同じ事

プロはなるべく前に行こうとします。  ナイス!


コーチの中にはその場でひざを曲げ

腰を落として打つように指導する人もいますが。

プロは前に大きく踏み込み、広いスタんスが結果的に低い姿勢を作ります。 ピース

とにかく、なるべく前に行くのです。

その場で止まって・・・ はあっても例外的です。 悪だくみ


基本的にボレーというのは足を踏ん張ってパワーを出す種目ではないので

動きながら打つことが可能なのです。

しかも動きながらだと位置あわせも自動的にできる。  ナイス!

戦術的にも前で打ったほうが有利なのです。



実際の練習では

前に行きながら構えを作るようにするといいと思います。 ナイス!




ボレー | 投稿者 松原コーチ 19:04 | コメント(4) | トラックバック(0)