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松原コーチのテニスクラブ日記 テニス技術の解説者でもある松原コーチがテニスクラブでの指導等を通じて、感じたことやテニスの技術解説、テニス人生の楽しさを伝えていく。

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ボレーは身体が前へ その2

7月27日のブログ、『ボレーは身体が前へ』 について

『m』 さんから再度コメントをいただきました。

ネットでの動き方についてはさらに確認しておきたかったので

しつこくフォローすることにしました。

以下がそのコメントの全文です。



マイク うーん、なるほど。ヨハンソンの1→3の写真を見るとテイクバックでちっともバックしてませんね。右に半捻りしつつ1歩前進したというか。フォワードスイングでさらに1歩前進。
ボレーを1球打つと2歩分前に詰めているのがあるべき姿。
とするとボレストを同じところで何球も続けるのはナンセンスな気がしてきました・・・

投稿者 m 2010/07/29 01:01






私の説明です。


スマイル ボレーは前に行きながら打つ。

フォアボレーで、(できるだけ)右肩を本当に引くのではなく左を前に出すことにより

相対的にテイクバックとする。

ということが基本的に正しいことだと思います。 


ただし、「ボレストを同じところで何球も続けるのはナンセンス」 というわけでもないと思います。


このようにする場合が2つ考えられます。


1つ目は、ダブルスでベースラインプレーヤーに対し意地悪をする場合。

チャンスが来るまで、同じボレーを繰り返すことは充分考えられます。

もしもこうすれば確実にポイントをものにできるのならば

ほかのリスキーなプレーは必要ないかもしれません。  ナイス!


2つ目はボレーの練習です。

先ほど出した基本

ボレーは前に行きながら打つ。

フォアボレーで、(できるだけ)右肩を本当に引くのではなく左を前に出すことにより

相対的にテイクバックとする。

ということをやりながらも何回も同じところで打ちます。 ナイス!


これらの場合、テイクバックはある程度あります

本当に引かないわけではありません。


でも、気分としてはどんどん前に行ってほしいのです。



さて、ボレーの動き方について何でこんなにしつこいのかというと

日本のテニススクールでは足を止めて教えてしまいがちだからなのです。

その場で姿勢を低くし、後ろのひざを地面すれすれに

なんてアドバイスが雑誌の技術特集に出ていたりします。 悪だくみ

もちろん、最初にスライスボレーを教えるときは

止まって行ったほうが簡単に決まっています。


しかし、実戦に使うようになると

動きながら、しかもなるべくネットにつめて打てるようになりたいのです。

初心者にとって易しいことと

上級者にとってエラーしにくい技術とは違うのです。

初心者は笑顔の優しいコーチが相手ですし  スマイル

上級者は意地悪なとんでもないやつが相手なのです。 うるせー


上級者にとっては、動きながら打つボレーのほうが

ボールとの位置あわせも、タイミングの取り方も、ポジションのことも

相手が悪者の場合、はるかに易しいのです。


ですから、我々コーチは、ある程度、形ができたら

どんどん前進しながらボレーすることを練習に入れていかなければならないと思います。 ナイス!


そうしないと、コーチが日本のテニスの進歩を邪魔すると思うのです。 不満

そのことに私はとても危機感を持っています。


ですから、その場で右肩を後ろに引くような話に対しは、とても敏感なのです。  冷や汗




ボレー | 投稿者 松原コーチ 19:14 | コメント(2) | トラックバック(0)