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松原コーチのテニスクラブ日記 テニス技術の解説者でもある松原コーチがテニスクラブでの指導等を通じて、感じたことやテニスの技術解説、テニス人生の楽しさを伝えていく。

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20年ぶりのテニスは

『れねしす』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。


マイク 今のテニスってこんなスイングをしていたのですね。テレビで見ながら変な(←失礼)打ち方だなと思っていました。
約20年ぶりにテニスを再開したのですが、今時のテニスについておしえて欲しくコメントしました。
学生時代はアウトしないくらいのスピン(ドライブ?)をかけながら、常に高い打点で、フラット系のショットをネットすれすれを通しガンガンハードヒットしていました。
最近、ラケットも新しく購入し、久しぶりにうってみるとアウトの連発。ネットをすれすれまでは、昔のイメージどおりなのですが、ネット越えてもボールは落ちずコートと水平を保ったまま、フェンス直撃。今のラケットってよく飛ぶんですね。下から上のスイングを意識すると、スピンはかかって高い弾道を描いてコートにおさまるものの、かるーい球になり見事に打ち返されます。
今の若い子の打つような、高めの弾道でかつスピード・威力をもったボールをうつために、昔の打ち癖がなかなか抜けないおっさんにもできるようなコツがあったら教えていただけませんか。

投稿者 れねしす 2012/07/18 14:40





私の答えです。

スマイル20年前、というと私がテニスジャーナルの解説を始めるちょっと前

すでに、世界のテニスは今と同じスタイル
トップスピン主体、グランドストローク優位
今よりは全身の使い方が少し少なめといったところ。
このスタイルになって10年くらいのころ。

私のテニス理論はこのころと基本は変わっていません。

選手はビランデル、レンドル、ベッカー、エドバーグでしょうか。

日本ではまだ古いスタイルが残っていたころ。
コーチは、腰を落としてしっかり押せ、なんてやっていたころでしょうね。

バックではすでに両手打ちが珍しくないころですよね。


さて、『れねしす』 さんは、トップスピンがかけられるようですので
このコメントをいただいた記事
「フォロースルー」 を参考にしてみるといいと思います。

アウトサイド気味のスウィングから
成り行きではなく
しっかり、上体の左側にフィニッシュする。

安全なトップスピンと
強烈な勢いが両立できるための技術です。


次にラケットです。

ハードヒッターにとって
ラケットはよりスピードが出るようにはなっていません。

男子プロ級のスウィングスピードですと
反発係数が最小になり
20年前のラケットも最新のラケットも
ほぼ同じスピードしか出ません。

ところが
スウィングスピードの小さな女性の一般プレーヤーなどにとっては
そうではなく
今のラケットはものすごく飛びます。

そのため、男子のプレーヤーレベルの人たちは
飛びよりも安定性を求め
重めの硬いラケットを使います。

軽く打つとそれほど飛ばず
強く打つとそれなりのスピードが出るラケットです。

たとえば私の使っている、ヨネックス VCORE98D


今週のラケット



どこのメーカーでも
男子プロが使っているモデルを選べばいいと思います。


ちょっと簡単な説明でしたが

ちゃんとやると、1冊の本が出来ますので
とりあえずこの辺で



まずは、やってみてください。

細かい、各論については
困ったら、具体的に質問してください。


あまり久しぶりなので、感覚が違っているだけかもしれませんよ。

20年ぶりの人が、がんがん入ったら?

20年間練習していた人に悪いでしょ。  ワハハ


技術のお話 | 投稿者 松原コーチ 13:09 | コメント(1) | トラックバック(0)