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松原コーチのテニスクラブ日記 テニス技術の解説者でもある松原コーチがテニスクラブでの指導等を通じて、感じたことやテニスの技術解説、テニス人生の楽しさを伝えていく。

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山のほうのドルフィン

横浜へ向かう湾岸高速

カーステレオから流れてきたユーミン


山手のドルフィンは 静かなレストラン
晴れた午後には 遠く 三浦岬も見える ・・・ 音符


荒井由美のアルバム、ミスリムに入っている曲

「海を見ていた午後」 の一節。


昔々、私が初めて、「ドルフィン」 へ行った日のことを思い出した。

まだ私が、「海を見ていた午後」を知らないころの話しだ。


勤めていた会社の独身寮が
京浜急行の屏風ヶ浦駅近くにあった。

K君たち、何人かの同期の新入社員仲間と語り合っていた夜
神奈川区の別の寮から、K君の友達が遊びに来た。

フェアレディーZの新車を買ったので
見せびらかしに来たのだ。

さっそく、試乗会ということで、どっかに行くことに  車

フォーク好きの、K君が
「荒井由美の曲に、出てくる、ドルフィンに行きたい」 と言い出した。

「それはどこだ?」 と聞くと

「横浜の山のほうだ」 とのこと。

山のほうのドルフィン(海豚)だと、ただの豚じゃないかと思ったが
とりあえず、本音は新車に乗りたいだけ
とにかく、男4人、ギュウギュウ詰めで出かけた。 ワハハ

フェアレディーZの後席
大き目の猫か小さめの犬を乗せるためのスペース 悪だくみ
ホントに狭い。

ひざを抱えて1時間
横浜駅の辺りに行ったが、そんな店はない。

助手席のK君は、「山のほう」を繰り返すだけ。


横浜で高いところ?

元町の向こう、港の見える丘公園あたりは確かに高い。

私の提案で、とりあえずその方向へ。

坂を上がり、車の流れに乗って付いていく。

だんだん寂しくなっていき、店なんかない。

ここから帰れるのかと不安になったころ

「在った」 

ドルフィンの看板が ピカ


ソーダ水の中を貨物船が通る ・・・ 音符

はずだったが
店が改装中で、海が見えない。 あれー?


4人でコーヒーを飲んで、帰寮。

根岸のほうに向かい、坂を降りたら
屏風ヶ浦まではあっという間。

われわれの 「海を見られなかった夜」 は終わった。  ワハハ



私にさだまさしとギターを教えてくれたK君
さだまさしよりさだまさしの歌が上手い人
群馬出身とはいえ
東京の名門大学に4年いたのだから
忍ぶ忍ばずの池や無縁坂は知っていても
山手?
横浜の地名には疎かったようだ。

今日、やっとわかった
35年ぶりになぞが解けた。

山手のドルフィンは 静かなレストラン  音符

K君は、『山手』 が地名だということを知らなかったのだ。  スマイル


年寄りのひとり言 | 投稿者 松原コーチ 19:32 | コメント(1) | トラックバック(0)