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松原コーチのテニスクラブ日記 テニス技術の解説者でもある松原コーチがテニスクラブでの指導等を通じて、感じたことやテニスの技術解説、テニス人生の楽しさを伝えていく。

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壁打ちの功罪

『遠くから来た者』 さんから、壁打ちについて質問をいただきました。

以下がコメントの全文です。


マイク お久しぶりです今月のテニス塾宜しくお願いします。私は、ストロークでインバクトで正面を向くために長さ約4メートル位の壁打ちをやっておりますがほとんど正面を向いた状態でボールを打っております。そしてインパクト後にワイパーで右手が左腰辺りにくるように意識して打っております。いままで壁打ちでインパクトの時にラケットを止めていましたがラケツトの逃げ場がなくでしっくりいかなかったので今は意識的にワイパーで打っておりますがこの打ち方でいいのか又壁打ちの注意点があれば大変お忙しい中だと思いますが御指導宜しくお願いします。

投稿者 遠くから来た者 2012/07/15 13:08






私の答えです。

スマイル 私は壁打ちとコートでのテニスとは別の物だと思っています。

テンポがえらく違います。


コメントに、「長さ約4メートル位の壁打ちをやっておりますが
ほとんど正面を向いた状態でボールを打っております。」 とありますが
そうしなければ打てないと思います。

横を向いてるひまはありません。

よく、「インパクト後にワイパーで右手が左腰辺りにくるように・・」
打っていると思います。


このテンポの違いが1つ目の問題。


2つ目は角度の問題。

ベースラインの距離で垂直壁を相手に打つと
壁でパワーをロスする分、短くなる。
少し上に打たないと続かないのです。


30年も前の話ですが
高校1年のY子ちゃんという子を教えていました。

16歳以下の試合にデビュー
初めての公式戦でシード選手を破り、ベスト16まで進出。

フォアのスピードがすごい子で
逆にこれが悲劇になりました。

クラブに練習相手がいないため
まじめな彼女は、毎日壁打ちでハードヒットを繰り返しました。

それは、それは、ものすごいスピード。


そうなんです
彼女はアウトする練習を繰り返していたのです。

壁打ちではトップスピンの必要も感じません。

一番いい音がする、フラットで打ち続けるのです。

もちろん、早くそれに気づかなかった私の責任でもあります。

結局、ジュニアでのベストは先ほどのベスト16でした。



初心者がボール感覚をつかむためや
ウォームアップのために軽くやるのはいいと思いますが

真剣に打ち合わないほうがいいと思います。


それよりもやるべきは
球出しのボールを打つこと。

自分で壁に球出しして
課題を持って
自分で打つ。



私は高校生のころ
冬の体育館でジャンピングスマッシュの練習をしました。

壁から5mくらい離れ、4mくらい上にぶつける

後に跳ね返ってくるのを
後退して、ジャンピングスマッシュ。
  (これは技術の習得練習)

返ってくるのを当てて返球。
  (これは反射神経を鍛える)


ハイバックボレーの引き起こしも
ローズウォールの連続写真を見ながら
ここで身につけました。



これがその教科書


テニス表紙


福田雅之助先生の、旺文社 テニス(硬式) 220円

下の写真は当時のスター、沢松姉妹。

右のフォアボレー、妹の和子さんは16才
すでに全日本チャンピオン。
左の姉、順子さんは2年上、沢松奈生子プロのお母さん。

表紙に登場

私はその本を見て勉強していた北海道の16才。


そして、ローズウォールの引き起こし。


ローズウォールハイバック



ちょっと話がそれた。

次に、サービスダッシュ・アンド・ハーフボレー。
  (これは反射神経を鍛える)

フローリングの床だから、めちゃくちゃ早い。

ジャンピングスマッシュとハイバックボレー
そして、相手にボレーをぶつけられることへの反応。
これに自信があったのは
明らかにこの体育館のおかげです。  ナイス!


じつは、当時、体育館での硬式ボールの使用は
ガラスを割るからという理由で禁止でしたので  悪だくみ
軟式庭球部顧問の体育教師の目に止まらぬよう
ゲリラ的に、私1人でやっていました。

もちろん見つかったことは何度かありますが
ガラスを割ったことはありません。



さて、壁打ちの功罪ですが
以上お話したようにどちらもかなりあります。

要はそれをはっきり認識してやればいいことだと思います。 ナイス!



練習法 | 投稿者 松原コーチ 12:54 | コメント(1) | トラックバック(0)