2011年12月05日
両手バックの面使い
『やまけん』 さんから、両手バックのリターンの質問をいただいた。
以下がそのコメントの全文。
前はありがとうございました。
おかげさまでフォアは威力安定感ともにばっちりです!
錦織ではなくソダーリンを今は意識していますが(笑)
コーチ質問です!
ダブルバックハンドの
逆クロスの強打と高い打点の強打についてです。
僕はダブルスでデュースサイドを担当しているのですが、
サーブでセンターを狙われます。
つまりバックハンドの逆クロスを打たなければならないです。
今は軽くフラット気味に合わしているだけで
リターンはそこそこ返せるのですが、
跳ねるスピンサーブや、ネットに付かれた時はカモられています・・・
ストレートアタックやロブなど使うのですが、
しっかり打って返してプレッシャー与えたいのでアドバイスお願いします!
投稿者 やまけん 2011/12/05 11:08
私の答えです。
フォアハンドのソダーリン、大いに結構です。
たぶん私の説明に最も近い、教科書のようなフォアハンドです。
さて、バックハンドですが
両手も片手も、フォアハンドと結構違います。
フォアハンドを安定させるためには
腕を捻らないように使います。
つまり、インパクトまでの腕の向きを安定させるのです。
したがって、振り出していくときに
下向きの面がだんだん起きてきて、垂直面になってボールを捉えます。
それに対し、バックハンドは面を一定にします。
垂直面を保つのです。
引き終わった時は、むしろ、面が少し上向き。
振り出すと垂直になり
インパクト直後まで、その面を保つのです。
ですから、腕の動きで言うと
徐々に面を被せるように使うのです。
それでもバックハンドは
面の向きを上手くコントロールできるのです。
特に両手打ちの場合は
左手手首の角度を固定して、左手で面を感じとります。
これはサフィン、両手バックの動画と連続写真です。
ラケットヘッドを引かずに、打球面を相手に見せる。
腕や手首を硬く使って、面がぶれていないことをよく見てほしい。
一方こちらはアガシの動画と連続写真。
彼の場合、サフィンよりも手首などは柔らかいイメージがあるものの
やはり、前後方向の手首の形に変化が無いのがわかる。
逆に、上下方向には手首をかなり柔軟に動かして
スピンをかけているのがわかるだろう。
このように前後方向のリストワークに動きが少ないのが
両手打ちバックの特徴なのだが
もちろん、ある程度、動かすプロもたくさんいる。
しかし、この動かす時に、面を保つ意識があると
いったん遅れたラケットヘッドもインパクトで
再び追いついてきて
最初に作った面をインパクトにあわせて再構築するのだ。
さてこれらの、両手バックハンドの特性を頭に置き
高く跳ねてくるスピンサーブなどをやっつけてしまう
逆クロスリターンについて
続きは、もうひとつのブログ
『松原雄二のテニス技術解説』 で取り上げる。
ぜひ、そちらも読んでほしい。
以下がそのコメントの全文。
前はありがとうございました。
おかげさまでフォアは威力安定感ともにばっちりです!
錦織ではなくソダーリンを今は意識していますが(笑)
コーチ質問です!
ダブルバックハンドの
逆クロスの強打と高い打点の強打についてです。
僕はダブルスでデュースサイドを担当しているのですが、
サーブでセンターを狙われます。
つまりバックハンドの逆クロスを打たなければならないです。
今は軽くフラット気味に合わしているだけで
リターンはそこそこ返せるのですが、
跳ねるスピンサーブや、ネットに付かれた時はカモられています・・・
ストレートアタックやロブなど使うのですが、
しっかり打って返してプレッシャー与えたいのでアドバイスお願いします!
投稿者 やまけん 2011/12/05 11:08
私の答えです。
フォアハンドのソダーリン、大いに結構です。
たぶん私の説明に最も近い、教科書のようなフォアハンドです。
さて、バックハンドですが
両手も片手も、フォアハンドと結構違います。
フォアハンドを安定させるためには
腕を捻らないように使います。
つまり、インパクトまでの腕の向きを安定させるのです。
したがって、振り出していくときに
下向きの面がだんだん起きてきて、垂直面になってボールを捉えます。
それに対し、バックハンドは面を一定にします。
垂直面を保つのです。
引き終わった時は、むしろ、面が少し上向き。
振り出すと垂直になり
インパクト直後まで、その面を保つのです。
ですから、腕の動きで言うと
徐々に面を被せるように使うのです。
それでもバックハンドは
面の向きを上手くコントロールできるのです。
特に両手打ちの場合は
左手手首の角度を固定して、左手で面を感じとります。
これはサフィン、両手バックの動画と連続写真です。
ラケットヘッドを引かずに、打球面を相手に見せる。
腕や手首を硬く使って、面がぶれていないことをよく見てほしい。
一方こちらはアガシの動画と連続写真。
彼の場合、サフィンよりも手首などは柔らかいイメージがあるものの
やはり、前後方向の手首の形に変化が無いのがわかる。
逆に、上下方向には手首をかなり柔軟に動かして
スピンをかけているのがわかるだろう。
このように前後方向のリストワークに動きが少ないのが
両手打ちバックの特徴なのだが
もちろん、ある程度、動かすプロもたくさんいる。
しかし、この動かす時に、面を保つ意識があると
いったん遅れたラケットヘッドもインパクトで
再び追いついてきて
最初に作った面をインパクトにあわせて再構築するのだ。
さてこれらの、両手バックハンドの特性を頭に置き
高く跳ねてくるスピンサーブなどをやっつけてしまう
逆クロスリターンについて
続きは、もうひとつのブログ
『松原雄二のテニス技術解説』 で取り上げる。
ぜひ、そちらも読んでほしい。