2011年12月23日
技術論はどうやって考えるのか
今日は私がどうやって、技術論を考えているかをお話しよう。
ちょっと硬い言い方をするが
自然科学で現象を解明する時には次の段取りで行う。
1、 その現象をいく例も観察し、どの例でも共通に起こっていることを探し出す。
2、 その、『共通に起こっていること』 の意味、理由を考え、仮説を立てる。
3、 1で観察した以外の例に当たってみる。
4、 自分でやってみる。
他の例にも当てはまったり、自分で実験して上手く行くようなら。
5、2、で立てた仮説は、定説になる。![ナイス!](http://blog.tennis365.net/common/icon/11.gif)
トッププレーヤーのフォアハンドに当てはめて説明しよう。
そのトッププレーヤーたちは全身を使い、ラケットを振り抜いていた。
1、 最初に気がついた共通点は、背筋が垂直に立っていること。
2、上体が回転しても、上体が垂直なら
スウィングの向きに影響しないことに気がついた。
仮説、「上体を回転して打つには、背筋を垂直に立てること」
3、他のプロや、その後に出てきたプロも、背筋が垂直に立っていた。
4、自分でやってみると、簡単だし安定する。
5、 この説に自信を持った。
次に、インパクトで上体が前向きになることを発見。
同じような段取りで、これも定説に。
さて、ここで問題なのは、『観察対象をどこに絞り込むのか』![悪だくみ](http://blog.tennis365.net/common/icon/20.gif)
ということ。
みなさんここを間違う。
たいていの人は、観察対象に自分を選ぶ。
たぶん、観察対象とは思っていないのだろうが
いきなり実験を始めてしまう。
こう持ったら上手く打てた。
こうやったらスピードが出る。
新発見だ。
でも大抵が違う。![うるせー](http://blog.tennis365.net/common/icon/21.gif)
テニスというものが昨日始まった物であればこれでいい
他に観察対象が無いからだ。
でもそんなレベルは、90年前
熊谷大先輩がアントワープオリンピックで
銀メダルを獲得したころには終わっている。
![アントワープの熊谷](http://matsubara-y.blog.tennis365.net/image/1920_p03kumagai.jpg)
だから、トップクラスには90年分の蓄積がある。
なのに、1からスタートしたら、まず、追いつくことは不可能。
私は観察対象をトッププロのみに絞っている。![スマイル](http://blog.tennis365.net/common/icon/01.gif)
勝っているからトッププロなので
勝っているからには、
そのショットは勝てる理由のあるショットなのだ。
トッププロは運動神経やテニスセンスに優れているはずで
そのトッププロが出来ないことは、私にはムリ。
時々新しいことを思いついて提案する人がいるが
99.999%、90年のうちに誰かがやっている。![あれー?](http://blog.tennis365.net/common/icon/10.gif)
このままだと暗くなってしまうから言うが
錦織君が新しく思いついたことなら、10%くらい上手くいくかもしれない。
![エアーケイ](http://matsubara-y.blog.tennis365.net/image/aerokei.jpg)
極限でのテニスの試合がわかっていて
そのレベルで対応できる上でのアイデアだからだ。
新しい技術、新しいアイデアはトッププロのみが生み出せるのだ。
もちろん、アマチュアがやって悪いわけではないけれど
自己責任でやるべきで
それを他の人に ・・・・![ワハハ](http://blog.tennis365.net/common/icon/24.gif)
ちょっと硬い言い方をするが
自然科学で現象を解明する時には次の段取りで行う。
1、 その現象をいく例も観察し、どの例でも共通に起こっていることを探し出す。
2、 その、『共通に起こっていること』 の意味、理由を考え、仮説を立てる。
3、 1で観察した以外の例に当たってみる。
4、 自分でやってみる。
他の例にも当てはまったり、自分で実験して上手く行くようなら。
5、2、で立てた仮説は、定説になる。
![ナイス!](http://blog.tennis365.net/common/icon/11.gif)
トッププレーヤーのフォアハンドに当てはめて説明しよう。
そのトッププレーヤーたちは全身を使い、ラケットを振り抜いていた。
1、 最初に気がついた共通点は、背筋が垂直に立っていること。
2、上体が回転しても、上体が垂直なら
スウィングの向きに影響しないことに気がついた。
仮説、「上体を回転して打つには、背筋を垂直に立てること」
3、他のプロや、その後に出てきたプロも、背筋が垂直に立っていた。
4、自分でやってみると、簡単だし安定する。
5、 この説に自信を持った。
次に、インパクトで上体が前向きになることを発見。
同じような段取りで、これも定説に。
さて、ここで問題なのは、『観察対象をどこに絞り込むのか』
![悪だくみ](http://blog.tennis365.net/common/icon/20.gif)
ということ。
みなさんここを間違う。
たいていの人は、観察対象に自分を選ぶ。
たぶん、観察対象とは思っていないのだろうが
いきなり実験を始めてしまう。
こう持ったら上手く打てた。
こうやったらスピードが出る。
新発見だ。
でも大抵が違う。
![うるせー](http://blog.tennis365.net/common/icon/21.gif)
テニスというものが昨日始まった物であればこれでいい
他に観察対象が無いからだ。
でもそんなレベルは、90年前
熊谷大先輩がアントワープオリンピックで
銀メダルを獲得したころには終わっている。
![アントワープの熊谷](http://matsubara-y.blog.tennis365.net/image/1920_p03kumagai.jpg)
だから、トップクラスには90年分の蓄積がある。
なのに、1からスタートしたら、まず、追いつくことは不可能。
私は観察対象をトッププロのみに絞っている。
![スマイル](http://blog.tennis365.net/common/icon/01.gif)
勝っているからトッププロなので
勝っているからには、
そのショットは勝てる理由のあるショットなのだ。
トッププロは運動神経やテニスセンスに優れているはずで
そのトッププロが出来ないことは、私にはムリ。
時々新しいことを思いついて提案する人がいるが
99.999%、90年のうちに誰かがやっている。
![あれー?](http://blog.tennis365.net/common/icon/10.gif)
このままだと暗くなってしまうから言うが
錦織君が新しく思いついたことなら、10%くらい上手くいくかもしれない。
![エアーケイ](http://matsubara-y.blog.tennis365.net/image/aerokei.jpg)
極限でのテニスの試合がわかっていて
そのレベルで対応できる上でのアイデアだからだ。
新しい技術、新しいアイデアはトッププロのみが生み出せるのだ。
もちろん、アマチュアがやって悪いわけではないけれど
自己責任でやるべきで
それを他の人に ・・・・
![ワハハ](http://blog.tennis365.net/common/icon/24.gif)