2011年12月03日
エッグボールとは
『左利きスピンサーバー』 さんからコメントをいただきました。
その中で、エッグボールについての質問がありましたので
今日はこの話。
以下がコメント中のエッグボール、質問部分です。
・・・ ところで、雑誌関連で思い出したのですが、コーチはエッグボールという言葉、勿論ご存じと思いますが、どう考えていらっしゃいますか?個人的には高速なトップスピンだと思っているのですが…。どこかのサイトで見かけた「ネットスレスレに飛び、トップスピン以上に高く跳ねる」というような軌道は物理的にあり得ないのではないかと…。跳ねさせるには高い所から落ちていく必要がありますよね?
雑文、申し訳ありませんが、ご一読いただけますと幸いです。
投稿者 左利きスピンサーバー 2011/12/03 00:02
私の答え。
エッグボールというのは
ゆで卵を長軸方向に切って、その輪郭のような弧を描いて
スピンなのに、超高速で飛ぶフォアハンドのボール
と理解しています。
ナダルのフォアのことですよね。
![ナダルだ](http://matsubara-y.blog.tennis365.net/image/nadalegg.jpg)
トップスピンのバウンドが高い理由ですが
そのスピンがコートを蹴って高く跳ね上がる
と思っている人も多いようです。
このコメントの通り
そんなことはありえません。
本当の理由は
トップスピンのボールは
コート面に落ちる時の入射角が小さいこと。
この入射角という物理の言葉も誤解が多くて
垂直に当たる場合に、入射角がゼロといいます。
つまり、コートすれすれに低空飛行してくるボールは
入射角が大きい、という言い方をします。
これは参考までに、ネットで見かけた
光の反射の絵です。
![光の反射は](http://matsubara-y.blog.tennis365.net/image/nyuusyakaku.jpg)
テニス用には逆立ちして見てください。![悪だくみ](http://blog.tennis365.net/common/icon/20.gif)
さてそんなわけで
トップスピンのボールはフラットやアンダースピンのボールに比べて
飛行中、急激にコート面の方向に曲がり、落下していきます。
つまり入射角が小さく、反射角も大きくなり
高く弾むことになるわけです。
もちろん曲がっても、落ちてもネットしないよう
充分、高い軌道に向かって打ち上げられるのです。
高いところを飛ぶので、エッグなのです。
低いところを飛んだら、ハムでしょうか?
ベースライン同士の打ち合いの場合
普通はネットすれすれには打ちません。
ナダルのエッグボールの場合
その高い、弧を描いた軌道に加えて
すごいスピードも乗っています。
バウンド後も再び、卵形の軌道を描いて![びっくり](http://blog.tennis365.net/common/icon/08.gif)
吹っ飛んでいくのです。
ヨーロッパや南米のクレーコートプレーヤーは
トップスピンの応酬になるため
お互いに、肩より上の打点で
平然と打ち合っています。
日本で低い打点でばかり打っていると
この対応が難しいのです。
砂入り人工芝コートが
選手育成の観点から反対される理由の一つです。
ところで高く弾むはずのボール
一人、伊達さんだけが
ライジングで涼しい顔をして打ち返しています。
昔、彼女がトップスピナーたちを
カモにしていたのを思い出しました。
伊達スタイルで行くか?
いっそ、グランドスマッシュで行くか?![うるせー](http://blog.tennis365.net/common/icon/21.gif)
ちょっと話が逸れました。
今日の話のような
物理的にはあり得ない、迷信のような話![悪だくみ](http://blog.tennis365.net/common/icon/20.gif)
結構ありますよね。
たまに取り上げると、面白いかもしれませんね。![ワハハ](http://blog.tennis365.net/common/icon/24.gif)
その中で、エッグボールについての質問がありましたので
今日はこの話。
以下がコメント中のエッグボール、質問部分です。
![マイク](http://blog.tennis365.net/common/icon/83.gif)
雑文、申し訳ありませんが、ご一読いただけますと幸いです。
投稿者 左利きスピンサーバー 2011/12/03 00:02
私の答え。
![スマイル](http://blog.tennis365.net/common/icon/01.gif)
ゆで卵を長軸方向に切って、その輪郭のような弧を描いて
スピンなのに、超高速で飛ぶフォアハンドのボール
と理解しています。
ナダルのフォアのことですよね。
![ナダルだ](http://matsubara-y.blog.tennis365.net/image/nadalegg.jpg)
トップスピンのバウンドが高い理由ですが
そのスピンがコートを蹴って高く跳ね上がる
と思っている人も多いようです。
このコメントの通り
そんなことはありえません。
本当の理由は
トップスピンのボールは
コート面に落ちる時の入射角が小さいこと。
この入射角という物理の言葉も誤解が多くて
垂直に当たる場合に、入射角がゼロといいます。
つまり、コートすれすれに低空飛行してくるボールは
入射角が大きい、という言い方をします。
これは参考までに、ネットで見かけた
光の反射の絵です。
![光の反射は](http://matsubara-y.blog.tennis365.net/image/nyuusyakaku.jpg)
テニス用には逆立ちして見てください。
![悪だくみ](http://blog.tennis365.net/common/icon/20.gif)
さてそんなわけで
トップスピンのボールはフラットやアンダースピンのボールに比べて
飛行中、急激にコート面の方向に曲がり、落下していきます。
つまり入射角が小さく、反射角も大きくなり
高く弾むことになるわけです。
もちろん曲がっても、落ちてもネットしないよう
充分、高い軌道に向かって打ち上げられるのです。
高いところを飛ぶので、エッグなのです。
低いところを飛んだら、ハムでしょうか?
![ワハハ](http://blog.tennis365.net/common/icon/24.gif)
ベースライン同士の打ち合いの場合
普通はネットすれすれには打ちません。
ナダルのエッグボールの場合
その高い、弧を描いた軌道に加えて
すごいスピードも乗っています。
バウンド後も再び、卵形の軌道を描いて
![びっくり](http://blog.tennis365.net/common/icon/08.gif)
吹っ飛んでいくのです。
ヨーロッパや南米のクレーコートプレーヤーは
トップスピンの応酬になるため
お互いに、肩より上の打点で
平然と打ち合っています。
日本で低い打点でばかり打っていると
この対応が難しいのです。
砂入り人工芝コートが
選手育成の観点から反対される理由の一つです。
ところで高く弾むはずのボール
一人、伊達さんだけが
ライジングで涼しい顔をして打ち返しています。
昔、彼女がトップスピナーたちを
カモにしていたのを思い出しました。
伊達スタイルで行くか?
いっそ、グランドスマッシュで行くか?
![うるせー](http://blog.tennis365.net/common/icon/21.gif)
ちょっと話が逸れました。
今日の話のような
物理的にはあり得ない、迷信のような話
![悪だくみ](http://blog.tennis365.net/common/icon/20.gif)
結構ありますよね。
たまに取り上げると、面白いかもしれませんね。
![ワハハ](http://blog.tennis365.net/common/icon/24.gif)