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松原コーチのテニスクラブ日記 テニス技術の解説者でもある松原コーチがテニスクラブでの指導等を通じて、感じたことやテニスの技術解説、テニス人生の楽しさを伝えていく。

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テニスは面が大切

先日、プライベートレッスンした若い女子選手。

フォアハンドはかなり強力だが
バックやボレーをコントロールできない。 

話を聞くと、ソフトテニス出身で、テニスはまだ半年にならない。

フォアハンドもよく見てみると
微妙なコントロールができていない。

実は、軽く打つことが出来ないのだ。  あれー?

こうゆう選手が、実はたくさんいて

凄いボールが打てるので

大抵、『未完の大器』 と呼ばれている。

彼女が完成した、大器になるには何が必要なのだろうか?



これは、薀蓄だが
テニスのボールは硬いので、ラケット面に当たってすぐ離れる。
接触時間は1000分の5~6秒といったところ。
そのために、ボールはラケット面の向いた方向に飛んでいく。

それに対しソフトテニスのボールはやわらかいので
接触時間がかなり長い。
したがって、ソフトのボールはスウィング方向に飛んでいく。

そのために、非常に大雑把な言い方をすると
テニスの打球方向は面の向きで操作するが
ソフトはスウィング方向でそれをすることになる。  ナイス!

フォアハンドでハードヒットすると
スウィングスピードが速いので
接触時間は短いが、接触距離はある程度取れるため
少しだけ、ソフトと同じ感覚になる。

だから一見、上手そうに見えるのだが
試合やラリーで、すべてフルスウィングしているわけには行かないから
じきに破綻することになる。

テニスは面を作る、そして、それを保つことがとても大切。 ピース

これは必要な時にしっかり面を保つ例。

アガシのリターン、その動画と連続写真を見てほしい。

連続写真の6コマ目のラケットの向き
手首の角度と面がまだ、保たれたままなのだ。

この、インパクト後まで手首の角度を変えないで
面をしっかり保っているのを見習ってほしい。

だからアガシはリターンの名手で、グランドスラマーなのだ。

もちろん、普通のストロークなら
インパクト直後から面がかぶっていくことが多い。


これは私の、高い打点でのフラットぎみフォアハンド。
インパクト直後の写真。

直後

私の場合、これは相当にハードヒットした場合だが
大抵インパクト直後まで面を保っている。

だから安心して打てるのだ。   ワハハ

ただし、男子プロが振りぬいたときは
私より少しだけスウィングスピードが速いので    うるせー
インパクト直前から、面がかぶって行く事がよくありますので
念のため。  




さて、先ほどの女子選手のプライベートレッスン。

まずは、面の感覚がとても大切だ
ということを説明し、フォアハンドの練習。  フォアハンドg

面を一定に保ったまま
その面を意識してゆるく打たせた。
ゆるい、中ロブのようなショットで返球できるようにしたところで
強く打たせる
  (面があいまいになってくるのが見える)

またゆるい打球に、また強く、と交互に行ったり来たり。

だんだん、どちらも安定してきて
こちらから観ても面を保っていることが分かる。 ナイス!

つまり面を保つことが出来るようになってきた。


そこでバックの面を教え、すぐできるようになった。

次に、ボレーも教え、すぐにOK。  ピース


ここで一番大事なのは、面を感じること

早いスウィングスピードを出せる素地を保ちながら
面を保つ感覚も身につけさせる。

そうじゃないと、一生、未完の大器、なのだ。  悪だくみ


逆に、それさえ、ちゃんと伝えられたら

あとは勝手に上手くなっていくことだろう。    ナイス!


技術のお話 | 投稿者 松原コーチ 19:38 | コメント(1) | トラックバック(0)